ある日、何気なくスマホをいじっていたとき、
ふと「野洲市って今、人口どれくらいなんやろ」と気になった。
滋賀県に住んでいると、名前はよく聞くけど、実際に行ったことが少ない町って結構ある。
野洲市もそのひとつで、場所は知ってる。
でも、「あえて行く用事」がなかっただけかもしれない。
琵琶湖の南寄り、守山の隣、JR野洲駅があって交通の便も悪くない。
そんな町。
調べてみると、最新の人口はこうなっていた。
2025年12月1日現在の人口:50,574人
平成27年(2015年)の人口:50,799人
ん? 減ってる……
10年前より、225人少ない。
いや、言うほどじゃない、という人もいるかもしれない。
けど、なぜかこの数字が胸に残った。
たった225人。でも、町の空気は確実に変わる🌫️
人口が減るというのは、数字以上に“景色”が変わることやと思う。
たとえば――
早朝、通学路を歩く小学生の列が、3人減っただけで、
なんとなく静けさが増す。
駅前のコンビニが閉まると、
夜の光がひとつ減るだけで、帰り道が少しだけ心細くなる。
そして、知らん間にシャッターが閉じられたままの店が増えて、
気づけば「ここ、昔なんやったっけ?」と思い出せなくなってくる。
人口減少とは、「少しずつ色が褪せていくこと」なのかもしれない。
音や匂い、日差しの角度まで、心の中で少し変わっていく。
野洲って、地味にええ場所やと思う🗺️
野洲市は滋賀県の中でも、アクセスの良さは抜群。
JRの新快速が止まる駅があり、京都までも電車で約30分。
国道8号線や名神高速も近い。
でも、都市化が激しすぎるわけでもない。
田畑も残っていて、風が通り抜ける景色がある。
春は菜の花が咲き、
夏は蝉の声が響く。
秋には稲穂が金色に輝いて、
冬には白い息が出る朝の冷たさ。
どこにでもありそうで、でも「ここにしかない」日常が息づいている町。
それが野洲の魅力やと思う。
変わる町と、変わらない何か🚶♀️
平成27年の頃と比べれば、
駅前も少しずつ変わってきているらしい。
新しくできたカフェには、若い夫婦や子ども連れが座っている。
図書館では、中学生たちがテスト勉強をしている。
もちろん、すべてが明るいわけじゃない。
閉店したスーパーの跡地や、空き家もある。
でも、その中にも人の暮らしはある。
「この町に住もう」と決めた誰かがいて、
「ここで子どもを育てよう」と思った家族がいる。
そう考えると、人口の数字の裏に、静かな営みがあることが感じられる。
彦根から見る野洲の風景👀
自分の住んでいる彦根とはまた違った雰囲気がある。
彦根は、城下町としての観光色が強いけれど、
野洲は「暮らし」のにおいがする。
観光客のにぎわいではなく、
日々の生活の静けさがある。
夕暮れ時、スーパーの袋を持った人がゆっくりと歩いていたり、
公園のベンチで一人本を読んでいる人がいたり。
そんな風景の中に、どこか安心感を感じる。
少しのんびりしていて、
でも、確かに生きている町。
それが野洲市。
「人口」という言葉の重み📉
たとえば、50,574人という数字。
それは、50,574通りの暮らしであり、
50,574回の目覚めであり、
50,574回の「おかえりなさい」でもある。
そのうちの225人が減ったということは、
225通りの物語が今はもう、この町にないということ。
でも、それと同時に、
この町を選んで住んでいる50,000人以上の人たちが、
今も野洲という土地で暮らしているという事実もある。
だからこそ、単なる数字では済まされない。
それは“いま”の町の、ひとつの表情。
寂しさの中にも、希望の光🌤️
確かに人口は減っている。
でも、それは「衰退」ではなく、
「再構築」の始まりかもしれない。
空き店舗が増えれば、
新しい挑戦ができる場所が生まれる。
高齢化が進めば、
若い世代が地域に必要とされる機会が増える。
野洲市には、そうした変化を受け入れる余白がある。
便利さと自然、静けさとあたたかさ。
そのバランスがうまく混ざり合う町だからこそ、
これからの時代にも、きっと必要とされる場所になると思う。
そして、自分の町のことも思った🌾
野洲市のことを調べながら、
自然と自分の住む彦根のことも頭に浮かんだ。
あまり遠くない町同士。
だけど、それぞれの表情があって、
それぞれの時間が流れている。
人口の減少は、どこの町でも起こっていること。
でも、それを「終わり」と見るのではなく、
「これから」を考えるきっかけにできるかどうか。
その視点があるかどうかで、町の未来は変わる気がする。
50,574人の町へ、足を運んでみたくなる🚶♂️
気がつけば、調べ始めてからかなりの時間が経っていた。
地図を見て、
町の空気を想像して、
そこにいる人たちの暮らしを思い描く。
そうしているうちに、
ただの「人口の数字」が、
自分の中で“風景”になっていった。
いつか、野洲市を歩いてみたい。
朝の空気、昼の光、夕暮れの匂い、夜の静けさ。
数字の向こうにある“町の息づかい”を、五感で感じてみたい。
次の休日、少し早起きして電車に乗ってみようかな🚆
菜の花が咲く頃、もうすぐかもしれない🌼